「鹿児島市で家を建てたいけど、住宅ローンはどう選べばいいの?」
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、住宅ローンの基本から、鹿児島市の主要金融機関における金利の比較、後悔しないローン選びのポイントまで詳しく解説します。
鹿児島市で注文住宅の購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
住宅ローンの基本をおさらい

はじめに、住宅ローンの基本的な内容について以下の3点から見ていきましょう。
- 住宅ローンとは?
- 金利とは?
- 「つなぎ融資」と「分割融資」とは?
制度の基本を押さえることで、ローン選びが進めやすくなります。
住宅ローンとは?
住宅ローンとは、家を新たに建築したり購入したりする際に利用できる、長期の借入制度です。
注文住宅の購入費用は、一般的に3,000万円〜5,000万円程度とされており、これほどの金額を自己資金だけで一度に支払いできる人は多くありません。
そこで、銀行などの金融機関から住宅ローンを借りることで、資金が不足していても家を購入できる仕組みが作られているのです。
返済期間は通常20〜35年程度に設定され、完済までに長い年月がかかることから、住宅ローンは住宅購入後の家計において主要な固定費の一つとなるでしょう。
金利とは?
住宅ローンを利用すると、その元金(借入額)に対して「利息」と呼ばれる費用が発生します。
利息はお金を借りるための“レンタル料”のようなもので、この割合を示すのが「金利」です。
たとえば、3,000万円を年利1%で借りた場合、1年間の利息は 3,000万円×1%= 30万円 となり、1年後に元金と利息を合わせて返済する際の総支払額は 3,030万円 になります。
住宅ローンの金利には、主に以下の3タイプがあります。
- 固定金利型:借入期間中の金利が固定。将来の金利上昇リスクを回避しやすい反面、初期金利がやや高め。
- 変動金利型:市場の状況によって金利が変動。金利水準が低めな反面、将来の金利上昇によって返済額が増えるリスクあり。
- 固定金利(期間)選択型:5年、10年など一定期間は金利が固定され、その後は変動金利または再度固定金利を選べる。
金利はわずかな違いでも総返済額に大きく影響するため、住宅ローンを選ぶ際は金利タイプの特徴や将来の金利動向を考慮することが重要です。
「つなぎ融資」と「分割融資」とは?
注文住宅では、土地の購入や着工など各段階で費用が発生しますが、住宅ローンは建物の引き渡し時に融資が実行されるため、それ以前の支払いには利用できないのが一般的です。
このような場合に資金不足を補うのが「つなぎ融資」と「分割融資」です。
つなぎ融資とは、住宅ローン実行までの間に必要な費用を一時的に借りられる独立したローンで、一方、分割融資は住宅ローンを工事の進捗に応じ、複数回に分けて実行してもらう制度を指します。
いずれも金融機関によって取り扱いの有無や条件が異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
【2025年】鹿児島市の住宅ローン金利情報

ここでは、鹿児島市の主要金融機関が提供している住宅ローンについて解説します。
- 主な金融機関の金利比較
- かごしま木の家金利優遇制度
鹿児島独自の金利優遇制度もあるため、併せて見ていきましょう。
主な金融機関の金利比較
金融機関名 | 金利タイプ | 適用金利(年利) | 貸付期間 |
---|---|---|---|
鹿児島銀行 | 変動金利型 | 1.350%~1.850% | 最長40年 |
固定金利選択型 | 1.450%~2.400% | ||
南日本銀行 | 変動金利型 | 3.40% | 最長40年 |
固定金利選択型 | 1.75%~2.30% | ||
JA鹿児島みらい | 変動金利型 | 1.05% | 最長50年 |
固定金利型 | 1.65% | ||
フラット35 | 固定金利型 | 1.430%~3.860% | 最長35年 |
鹿児島市の主要な地方銀行である鹿児島銀行と南日本銀行では、「固定金利選択型」を採用し、それぞれ2年・5年・10年、鹿児島銀行では加えて3年の固定期間も選べる点が特徴です。
また、がんや三大疾病に対応した特約も充実しており、手厚い保障を重視する方に最適です。
一方、JA鹿児島みらいは他の金融機関と比べて金利水準が低く、最長50年の長期借入にも対応しているため、月々の返済額を抑えたい方にとって有力な選択肢となるでしょう。
固定金利型特化の「フラット35」は、フリーランスや契約社員など、他の金融機関ではローン審査が通りにくい雇用形態の方でも申し込める点がメリットです。
金利が一定のため、安定した返済計画を立てやすく、正社員以外の方にも適しています。
かごしま木の家金利優遇制度
「かごしま木の家金利優遇制度」は、県が指定する「かごしま木の家」(※)の新築・購入に対して住宅ローンの金利が優遇される、鹿児島県独自の制度です。
鹿児島銀行・南日本銀行・鹿児島相互信用金庫・奄美大島信用金庫・鹿児島信用金庫の5つの金融機関でのみ実施されているため、これらの機関で口座を持っている場合は利用を検討してみてもよいでしょう。
※かごしま木の家:県に登録された「かごしま緑の工務店」が県内に住居用として建築する木造住宅(新築・増改築)の内、県内の森林から生産され、県内の製材所等で加工された地元の木材「かごしま材」を10㎥使用したもの
自分に合った住宅ローン選びのポイント

最適な住宅ローンを選ぶには、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
- 返済シミュレーションを行う
- 諸費用をチェック
- 団体信用生命保険(団信)の保障内容をチェック
金利だけでなく、制度全体を比較して検討するようにしましょう。
返済シミュレーションを行う
住宅ローンを検討する際は、事前にシミュレーションを行うことが重要です。
自身の年収、金利、総返済額、毎月の返済額といった要素を把握しておくことで、より現実的な借入額を見極めやすくなります。
多くの金融機関では、借入金額や返済期間などを入力するだけで返済額を自動計算できるシミュレーションツールを提供しています。
中には年収や希望条件を基に最適なプランを提案してくれるものもあるため、住宅ローン選びにおいて特に頼れる存在となるでしょう。
諸費用をチェック
住宅ローンには、事務手数料や保証料といった「諸費用」が付随します。
これらの金額は金融機関によって異なり、一見金利が低くても実は諸費用が高く、結果として総返済額が割高になってしまうケースもある点に注意が必要です。
たとえば保証料には、契約時にまとめて支払う「一括払い型」と、金利に上乗せして月々支払う「金利上乗せ型」があり、後者は総額が高くなる傾向があります。
このような違いが総返済額に大きく影響するため、金利だけでなく諸費用も含めて総合的に比較することが、住宅ローン選びにおいて押さえておきたいポイントの一つです。
団体信用生命保険(団信)の保障内容をチェック
団体信用生命保険(団信)は、住宅ローンの契約者が死亡または高度障害状態になった場合に、保険会社がローン残高を支払う仕組みです。
返済期間が30年以上に及ぶ住宅ローンでは、万が一の備えとして重要な制度と言えるでしょう。
団信に加入していれば、契約者に万が一の事があった場合も、家族に返済の負担がかかりません。
現在は、がんや心筋梗塞、脳卒中といった三大疾病に対応した特約付きの団信もあり、より手厚い保障を受けることも可能です。
保障内容は金融機関や商品によって異なるため、内容を比較して選びましょう。
住宅ローン手続きの流れ

住宅ローンに関する手続きの一般的な流れは以下の通りです。
- 事前審査(仮審査)
- 本審査(正式審査)
- 契約手続き
- 融資実行
各過程について詳しく解説します。
事前審査(仮審査)
注文住宅の場合、ハウスメーカーと住宅プランが固まり、土地も決定した段階で住宅ローンの事前審査に申し込みます。
ここでは申込者の年収や勤続年数、信用情報などが審査され、融資可能かが判断されます。
過去にローンやクレジットの延滞歴がある場合、審査に通らない可能性があるため、事前に自身の信用状況を確認しておくと安心です。
本審査(正式審査)
事前審査に通過したら、家の建築請負契約を結んで本審査へと進みます。
本審査ではより詳細な情報確認が行われ、工事請負契約書や見積書、本人確認書類などの提出が必要です。
金融機関と建築会社の両方と連携しながら、必要書類を漏れなく準備しておきましょう。
契約手続き
本審査を通過すると、正式に住宅ローンの契約を結ぶ段階に入ります。
契約内容には、借入額・返済期間・金利のほか、返済方法や保証料の負担方式なども含まれるため、担当者と認識のすり合わせをしておきましょう。
また、手続きの際には住民票や印鑑証明書のほか、工事関連書類の再提出が求められる場合があり、本審査時と同様に必要書類の確認をしておくことが大切です。
融資実行
契約が完了すると、住宅ローンの融資は基本的に建物の引き渡し時に実行されます。
しかし、注文住宅では着工金や中間金など引渡し前に支払う費用もあるため、その間の資金をどう準備するかが課題となるでしょう。
自己資金での対応が難しい場合は、つなぎ融資や分割融資といった制度を利用するのがおすすめです。
鹿児島市の注文住宅に関する資金計画は万代ホームにご相談を
住宅ローンを選ぶ際は、金利の低さだけでなく、金融機関ごとの手数料や団信の保障内容なども確認し、総合的な面から比較検討することが大切です。
返済シミュレーションを実施し、無理のない資金計画を立てるようにしましょう。
万代ホームでは、お客様にご満足いただける家づくりの一環として、資金計画に関するご相談も承っております。
「鹿児島市で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひ万代ホームにご相談ください。