「鹿児島市で家を建てたいけど、水害や地震の影響が気になる」
そのような不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、鹿児島市内で水害・地震リスクが高いエリアを紹介します。
また、災害に備えた家づくりのポイントについても解説するので、あわせて参考にしてください。
目次
鹿児島市で水害リスクの高いエリア

鹿児島市内で特に水害リスクの高いエリアは以下の3つです。
- 甲突川流域
- 谷山地区
- 伊敷地区
川沿いや市街地は洪水の危険性が高いため、事前に確認しておきましょう。
甲突川流域
鹿児島市の中心部を流れる甲突川は、鹿児島県によって指定管理される「二級河川」の一つです。
市内でも特に人口の多い鹿児島中央駅周辺や天文館エリアが流域に含まれ、鹿児島市の『防災指針』では、計画規模で0.5〜3.0m、想定最大規模で3.0〜5.0mの浸水が予測されています。
甲突川流域は火山噴出物からなる「シラス台地」であることから水害が起きやすく、1993年の「8.6水害」では284戸の家屋が全壊する被害が記録されました。
参考:鹿児島市「防災指針」
谷山地区
鹿児島市南部に位置し、教育機関や医療施設、商業施設が充実している谷山地区は、交通の利便性も良く、住宅地として人気の高いエリアです。
一方、春山町から東開町にかけて流れる二級河川・永田川の流域にあたるため、特に平坦地では浸水リスクが高い傾向にあります。
また、川沿いは河岸侵食による家屋倒壊も想定されるため、慎重な土地選びが求められます。
伊敷地区
鹿児島市北西部にある伊敷地区は、自然豊かで落ち着いた環境から、特に子育て世帯からの満足度が高いエリアです。
一方で、甲突川の中流域に位置しているため浸水リスクが高く、想定最大規模の洪水時における浸水深は3.0〜5.0mになると予想されています。
地域によっては、浸水時の対策として、キッチンなどの生活基盤を家の2階に配置するなどの工夫が必要となるでしょう。
鹿児島市で地震リスクの高いエリア

ここでは、鹿児島市内で地震リスクの高いエリア3つについて解説します。
- 桜島周辺
- 市街地中心部
- 沿岸部
地震の揺れだけでなく、液状化や津波などの二次災害にも留意しましょう。
桜島周辺
活火山・桜島周辺は火山活動に伴う地震に加え、噴火による降灰・噴石・火砕流などのリスクがあります。
1913年に発生した「桜島噴火」ではマグニチュード7の地震が発生し、島内だけでなく鹿児島市内の住民・家屋にも甚大な被害をもたらしました。
近年、桜島周辺で大きな地震は観測されていないものの、今後も火山活動の動向に注意が必要です。
市街地中心部
市街地中心部は地震による液状化リスクが高い傾向にあります。
「液状化」とは、地震によって地盤が液体状に緩み、建物や道路の沈下や傾斜などを引き起こす現象のことです。
埋立地の多い臨海部や川沿いで特に発生リスクが高く、地震後の家屋倒壊やライフラインの断絶、火災といった二次災害が予想されます。
沿岸部
市内沿岸部では地震発生後の津波浸水に注意が必要です。
特に磯地区や喜入の生活拠点となる地域では、2m未満の津波浸水が内陸部まで至る可能性が指摘されています。
沿岸部に家を建てる場合、地盤調査に加えて、高床式住宅の設計も視野に入れるとよいでしょう。
水害・地震に強い住宅の特徴

水害・地震に強い住宅の特徴として、以下の4つが挙げられます。
- 地盤が強い
- 耐水性の高い壁材・床材を使用している
- 制震装置・免震装置が備わっている
- 耐震等級が高い
それぞれ順番に見ていきましょう。
地盤が強い
強固な地盤の上に建てられた家は、地震や土砂崩れなどの影響を受けにくいのが特徴です。
さらに、標高が高く水が溜まりにくい場所、あるいは盛り土で土地がかさ上げされている住宅地であれば、浸水リスクも低減できるため、災害に強い家づくりの土台となるでしょう。
耐水性の高い壁材・床材を使用している
床材や壁材には、水害を想定した素材選びを行うことがポイントです。
たとえば、スギやヒノキといった耐水性に優れた木材は、古くから寺社仏閣の建材としても使われており、外壁や床材に適しています。
さらに、石膏ボードなどの下地材に、防水性・防カビ性を備えたものを選ぶと安心です。
このような素材を取り入れることで、万が一の浸水被害も最小限に抑えることができます。
制震装置・免震装置が備わっている
地震への備えとして、耐震性に加え「制震」や「免震」といった仕組みを備える住宅も増えつつあります。
制震とは、建物の内部にダンパーを設置して揺れを吸収する仕組みを指し、免震は、建物と地盤の間に特殊装置を設置して、揺れそのものを伝えにくくする構造です。
地震に「耐える」だけでなく、揺れの衝撃を和らげることで、より安全性の高い住まいが実現できます。
<万代ホームの制震構造> 万代ホームの住宅は、耐震構造+制震構造で地震対策を行います。 地震の揺れに合わせて変形する「制震ダンパー」は振動エネルギーを吸収・揺れを減衰させるため、台風などの強風や余震にも効果を発揮。 建物へのダメージも抑制し、長く安心して暮らせる住まいづくりを可能にします。 |
耐震等級が高い
耐震等級とは、建物の耐震性能を等級1〜3で示す制度で、数字が大きいほど地震に強いとされています。
等級1は建築基準法を満たす一般的な住宅レベル、等級2は避難所レベル、そして等級3は防災拠点レベルの性能を持ちます。
耐震等級3は、建築基準法で定められた耐震基準の1.5倍の耐震力があるとされ、安心・安全な家づくりのために取り入れたい構造の一つです。
災害に備えた家づくりのポイント

安全な家づくりにあたって、以下の3点に留意しましょう。
- ハザードマップを活用する
- 火山灰対策を行う
- 定期的に住宅メンテナンスを行う
災害に負けない「防災住宅」は家族が長く安心して暮らせる理想の住まいと言えます。
ハザードマップを活用する
住宅を建てる前には、地域のハザードマップを活用しましょう。
ハザードマップには、洪水や土砂災害、地震発生時のリスクエリアが示されているため、土地選びにおいて頼りになる情報源となります。
また、災害時の避難所や避難経路の確認にも役立ちます。
鹿児島市のハザードマップは以下から閲覧・ダウンロードが可能です。
>>鹿児島市『防災マップ(鹿児島市防災ガイドマップ裏面)』
火山灰対策を行う
火山灰は非常に細かく、水を含むと粘土状になることから、排水管や雨樋の目詰まりを引き起こしやすい点に注意が必要です。
堆積した火山灰を放置すると家屋の排水機能に支障をきたし、床下浸水や雨漏りなどのリスクが高まります。
そのため、火山灰を自動で集める「灰シューター」の設置や、屋根の勾配を4/10以上にして灰が堆積しにくい仕組みを作るなどの対策を行うのがおすすめです。
定期的に住宅メンテナンスを行う
防災性能に優れた住宅でも、経年劣化は避けられません。
そのため、定期的な点検や修繕によって、建物の安全性を維持していくことが大切です。
早期発見・早期対応が、家族の命と安心を守る第一歩になります。
<万代ホームの35年無償点検> 万代ホームでは、年1回の点検を35年間実施しています。 外部廻り・床下・小屋裏・サッシの開閉動作確認調整・建具の開閉動作確認調整のほか、お客様からの聞き取りを元に、点検員がその場でできる手直しはサービスの一環として直します。 また、保証範囲外の箇所については、保証期間・保証区分に基づいて有償か無償かの判断をしてメンテナンスを行います。 |
鹿児島市で高耐震の注文住宅を建てるなら万代ホームへ
鹿児島市では、甲突川流域や谷山・伊敷地区、および桜島周辺、市街地中心部、沿岸部において災害時の被災リスクが高い傾向にあります。
水害や地震に負けない家づくりには、強固な地盤を持つ土地選びと災害時を想定した設計が重要です。
鹿児島市で耐震性能の高い注文住宅を建てたい方、防災住宅について検討されている方は、ぜひ万代ホームにお問い合わせください。
お客様に満足いただける住まいづくりをご提案いたします。