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鹿児島県の水害地震リスクは?注文住宅の耐震など災害対策を解説!

鹿児島県の水害地震リスクは?注文住宅の耐震など災害対策を解説!

「鹿児島県で家を建てたいけど、水害や地震対策はどうすればいいの?」

そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

また、県内には桜島を筆頭に多数の活火山があることから、火山灰の影響が気になる方もいるでしょう。

今回は、鹿児島県の主要な水害・地震リスクとともに、注文住宅における災害対策のポイントについて詳しく解説します。

鹿児島県の水害・地震リスク

鹿児島県の水害・地震リスク

鹿児島県での主な水害・地震リスクとして、以下の3つが挙げられます。

  • 台風・豪雨
  • 土砂災害
  • 建物の倒壊

地域ごとの特性も理解した上で、土地を探すようにしましょう。

台風・豪雨

九州の南部に位置する鹿児島県は台風の通り道となるため、豪雨による水害リスクが高い傾向にあります。

離島である奄美地方や種子島のほか、鹿児島市や枕崎市、指宿市などの県本土にも広く影響を及ぼす点に注意しましょう。

1993年に発生した「8.6水害」では、豪雨の影響により鹿児島市の中心部を流れる甲突川・稲荷川・新川が氾濫し、1万棟以上の建物に浸水被害をもたらしました。

土砂災害

鹿児島県本土の約6割は、シラスと呼ばれる火山噴出物によって形成されています。

シラスは通常の土壌に比べて保水性が低いため、流水による浸食を受け、斜面崩壊や土石流などの大規模な土砂災害が起きやすい点に注意が必要です。

先の項でもお伝えした「8.6水害」においては、鹿児島市吉野町の花倉地区およびJR竜ヶ水駅付近で土砂崩れが発生し、多くの近隣住民や鉄道利用者が被災しています。

建物の倒壊

比較的新しい埋立地や、過去に河川・池沼だった地域は液状化のリスクが高く、地震時に地盤沈下を起こしたり、道路が崩れたりする危険性があります。

また、甲突川や肝属川などの主要河川沿いには「家屋倒壊等氾濫想定区域」に指定されているエリアもあるため、洪水時の浸水だけでなく、倒壊のおそれがある点にも留意しましょう。

>>鹿児島市の水害・地震リスクについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

鹿児島市で水害や地震のリスクが高いエリアは?注文住宅に必要な耐震性なども紹介

火山灰の影響

火山灰の影響

鹿児島県は、桜島や霧島山、諏訪之瀬島など、計11の活火山を持つ全国有数の「火山県」です。

水害や地震に加え、降灰にも影響を受ける点に注意しましょう。

火山灰は一般的な砂に比べて細かく、水を含むと粘土状になる性質を持っています。

そのため、雨水と混じり堆積することで、屋根や外壁の劣化、雨樋など排水設備の目詰まりによる雨漏り・浸水を誘引してしまうのです。

また、灰を吸い込むことによる健康被害も看過できません。

鹿児島県内で家を建てる際は、屋外に灰が堆積しにくい設備を導入するとともに、気密性を高めて屋内に灰が侵入しない構造で設計することがポイントです。

気密性が高いと断熱性もあがるため、住宅性能の向上にも寄与します。

水害・地震に強い注文住宅を建てるポイント

水害・地震に強い注文住宅を建てるポイント

鹿児島県で水害や地震に強い住宅を建てるためには、以下の4点が重要です。

  • ハザードマップから土地を選ぶ
  • 地域の降灰量を確認する
  • 「耐震等級3」の構造を選ぶ
  • 耐水性の高い建材を選ぶ

災害リスクを抑えた家づくりのためにも、それぞれのポイントを確認しておきましょう。

ハザードマップから土地を選ぶ

家を建てる際はあらかじめハザードマップを確認し、建設地が水害や土砂災害などの危険区域に含まれていないかチェックすることが大切です。

ハザードマップとは、自然災害時のリスクエリアを地図上で示したもので、洪水・津波の浸水想定区域や土砂災害警戒区域などが分かりやすく表示されています。

鹿児島県では、特に台風や豪雨の影響による浸水被害が懸念される地域が多いため、事前の確認は必須です。

また、各自治体が定めている避難場所や避難経路もチェックしておくことで、より安全な暮らしを実現しやすくなります。

地域の降灰量を確認する

鹿児島県は、桜島や諏訪之瀬島など活火山の影響を受けやすい地域です。

そのため、住宅を建てる際は降灰の影響も考慮することが大切です。

地域によって降灰の量や頻度が異なるため、事前に気象庁や自治体の火山防災情報、降灰マップを確認し、外構設計やメンテナンスのしやすさを考慮したプランを立てましょう。

たとえば、屋内への灰の侵入を防ぐ高気密性の窓や二重サッシの設置、雨樋や外壁に火山灰がたまりにくい形状の採用などが効果的です。

「耐震等級3」の構造を選ぶ

地震が多い鹿児島県において、住宅の耐震性は非常に重要です。

「耐震等級」とは、地震時の建物の耐久力を1〜3の等級で示す制度で、最高クラスである等級3は、防災拠点となる官公庁と同等の耐震性能を有しています。

耐震等級3の住宅は、震度6〜7の地震でも倒壊のリスクが低く、また、地震保険の割引を受けられるといった点もメリットです。

ただし、等級3の認定を受けるには、構造計算費や追加工事費などで100〜200万円ほどのコストがかかる場合があります。

性能と予算のバランスを見ながら、事前にハウスメーカーと相談するのがよいでしょう。

耐水性の高い建材を選ぶ

水害リスクがある地域では、耐水性の高い建材選びも重要です。

外壁や床材、断熱材などが長時間水に浸ることで劣化しやすくなるため、水に強く、腐食しにくい素材を選び、住宅寿命を延ばしましょう。

鹿児島県内には川沿いや海沿いの住宅地も多く、台風や豪雨による浸水対策は欠かせません。

たとえば、防水性能に優れた外壁材や、撥水加工のフローリング、吸水しにくい断熱材などの使用が有効です。

災害対策におすすめの住宅設備

災害対策におすすめの住宅設備

以下の4つの住宅設備を導入することでも災害対策が可能です。

  • 太陽光発電
  • エコキュート
  • 蓄電池
  • パントリー

それぞれ見ていきましょう。

太陽光発電

太陽光パネルを使って電力を生み出す太陽光発電は、停電時の非常用電源として活用できる点が魅力です。

風力・水力・バイオマス発電などの再生可能エネルギー発電設備のうち、鹿児島県で導入されている設備の70%以上が太陽光発電である(※)ことから、県内では比較的ポピュラーな住宅設備と言えるでしょう。

また、高性能住宅の取得を促進する国の補助制度「ZEH補助金」の対象設備であるため、初期費用を抑えて導入できる点もメリットです。

※出典:鹿児島県『再生可能エネルギー導入ビジョン 2023 概要版

エコキュート

エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を沸かす給湯器で、省エネ性と環境性能に優れた設備です。

貯湯タンクがあるため、災害時に停電・断水しても数日間の生活用水やお湯を確保できる点が強みです。

こちらも「ZEH補助金」対象設備のため、新築時に導入しやすいと言えるでしょう。

蓄電池

太陽光発電と組み合わせることでより効果を発揮する住宅用蓄電池は、災害時の非常用電源として心強い設備です。

昼間に発電した余剰電力を夜間や停電時に活用できるだけでなく、電力自給率の向上にも貢献します。

エコキュートなどと同様に「ZEH補助金」の対象になっているため、初期費用を抑えて設置可能です。

パントリー

パントリーは主にキッチン周辺に設けられる収納スペースで、非常食や飲料水、防災グッズなどの備蓄に便利です。

種類にもよりますが、およそ1〜3畳ほどのスペースを確保でき、ライフスタイルや家族の人数に応じて広さを調整できる点もメリットです。

また、置き家具の棚でなく造作棚として設置されるため、地震時に棚が転倒する危険性もなく、安心して活用できます。

<万代ホームの家づくり>
万代ホームの手がける住まいは、ZEH基準を満たした省エネ・高断熱住宅で、日々の暮らしを快適かつ安全に過ごせる工夫が詰まっています。
各住宅の特徴は「施工事例」からご覧いただけるほか、弊社カタログ『Plus Me』でも紹介しております。

鹿児島市で災害に強い注文住宅なら万代ホームにご相談を

鹿児島県は台風や豪雨による水害が多く、活火山があることから地震や降灰などの被災リスクも高い地域です。

家を建てる際は、あらかじめハザードマップを確認し、自然災害の影響を受けにくい地域を選ぶようにしましょう。

また、住宅の構造や設備から災害対策を行うことも大切です。

万代ホームでは、大規模地震にも負けない「耐震等級3」の住宅を提供しています。

鹿児島市で災害に強い注文住宅を建てたい方、満足できる家づくりをしたい方は、万代ホームにお問い合わせください。