「鹿児島市で家を建てたいけど、どれくらい予算を組むべきかわからない」
そのようなお悩みをお持ちではありませんか？
この記事では、鹿児島市で注文住宅を建てる際の費用相場から、効率的な予算の組み方まで詳しく解説します。
目次
なぜ家づくりにおいて「予算決め」が大切なのか
家を建てる際に「予算決め」が重要となる理由は、以下の2つです。
- 資金不足に陥る危険があるため
- コストを削りすぎて後悔する可能性があるため
満足できる住まいづくりを進めるために、必ず押さえておきましょう。
資金不足に陥る危険があるため
注文住宅は建売住宅とは異なり、間取りや内装、設備などを自由に設計できる点が魅力です。
しかし、要望を詰め込みすぎるとコストが膨らみ、予算オーバーしやすい点に注意しましょう。
たとえば、外観デザインや内装の素材にこだわるあまり、キッチンやバスなどの設備に十分な予算を確保できなくなるケースがあります。
このような事態を防ぐためにも、家づくりの初期段階で具体的な資金計画を立て、優先順位を明らかにしておくことが大切です。
コストを削りすぎて後悔する可能性があるため
家づくりではコストを抑えることも大切ですが、予算を削りすぎてしまうと将来的に後悔する可能性があります。
たとえば、最低限の設備だけで建てた結果、子供が成長した際に部屋数が足りなくなる、あるいは気密性や断熱性が不足し、快適さに欠けるなど、生活に支障が出るケースもあります。
優先順位の低い箇所での節約は有効ですが、家族構成や気候の変化も考慮し、長く快適に住める家を目指した予算配分が重要です。
鹿児島市で注文住宅建築にかかる費用相場
ここでは、鹿児島市で注文住宅の建築にかかる費用相場を以下の2点から解説します。
- 全国平均との費用比較
- 住宅費用は近年上昇傾向に
さっそく見ていきましょう。
全国平均との費用比較
| 項目 | 延べ床面積 | 坪面積 | 建設費 | 坪単価 | 土地取得費 |
|---|---|---|---|---|---|
| 全国平均 | 111.2 ㎡ | 33.638 坪 | 3,405.8 万円 | 101.24 万円 | 1,497.6 万円 |
| 鹿児島県 | 99.3 ㎡ | 30.038 坪 | 3,072.9 万円 | 102.29 万円 | 786.5 万円 |
2023年度の「フラット35利用者調査」によると、鹿児島県における土地付き注文住宅の平均建設費は約3,072万円です。
全国平均より約300万円低いものの、延べ床面積が約12㎡狭く、坪単価で見るとわずかに割高になる点が特徴です。
しかし、土地取得費に注目すると、全国平均約1,497万円に対し、鹿児島県では約786万円と、700万円以上低いことがわかります。
建設費と土地取得費を合算した総費用では全国平均より約1,044万円安くなるため、トータルコストで見た場合、鹿児島県は価格を抑えて家を建てやすい地域と言えます。
これらの傾向は鹿児島市にも当てはまる可能性が高く、注文住宅を検討されている方にとって、費用面は魅力的なポイントとなるでしょう。
住宅費用は近年上昇傾向に
近年、注文住宅の建築・購入にかかる費用は全国的に上昇が続いています。
「2023年度フラット35利用者調査」によると、2022年から2023年にかけて、注文住宅の所要資金は約146万円、土地付き注文住宅では約209万円増加しました。
この背景には、以下のような複数の要因があります。
- 建設業界における人手不足の深刻化
- 新型コロナウイルスの影響で発生した「ウッドショック」による木材価格の高騰
- ウクライナ情勢などによるエネルギー価格の上昇
こうした影響により、今後も住宅建築費は上昇、または高止まりする可能性が高いと考えられるでしょう。
鹿児島市の注文住宅費用の相場についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
>>「鹿児島市で注文住宅にかかる費用相場は？予算別にできる住宅の特徴も紹介」
注文住宅の予算を決めるステップ
注文住宅にかける予算は以下の4ステップから決めていくのがおすすめです。
- STEP1. 頭金の支払額を決める
- STEP2. 住宅ローンの借入額を決める
- STEP3. 土地と建築費の予算配分を決める
- STEP4. 諸費用がいくらかかるか確認する
順番に解説します。
STEP1. 頭金の支払額を決める
頭金とは、家を購入する際に住宅ローンとは別に現金で支払う自己資金のことです。
住宅費用の全額をローンでまかなうことも可能ですが、頭金を用意することで借入額を抑えられ、返済総額や月々の返済負担を軽減できます。
さらに、頭金があることでローン審査の通過率が高まり、金融機関によっては金利優遇を受けられる場合もあります。
頭金は一般的に物件価格の2割程度が目安とされますが、無理のない範囲で用意することが大切です。
STEP2. 住宅ローンの借入額を決める
注文住宅を購入する際は、住宅ローンを利用するのが一般的です。
借入額の目安は「年収の5〜6倍」で、たとえば世帯年収が500万円の場合、2,500万〜3,000万円程度となります。
また、返済負担率は「年収の25%以下」が適正とされ、年収500万円なら年間125万円（月約10.4万円）がひとつの目安と言えるでしょう。
ただし、経済状況や将来の支出予定は家庭ごとに異なるため、現在の家賃と比較しながら、無理のない返済計画を立てることが重要です。
住宅ローンについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
>>「鹿児島市の住宅ローン金利まとめ！注文住宅に欠かせないローン選びのポイント」
STEP3. 土地と建築費の予算配分を決める
土地を所有していない場合、土地取得費も含めた総予算を検討しましょう。
一般的に、土地と建物の予算配分は「土地3〜4：建物6〜7」が理想的とされますが、立地条件にこだわると、土地代が上がり建物に十分な予算を割けない可能性があります。
形状や傾斜など、土地の難点は設計の工夫でカバーできることもあるため、一度工事業者やハウスメーカーに相談してみるとよいでしょう。
建物に必要なコストを確保できるよう、バランスよく予算配分することがポイントです。
STEP4. 諸費用がいくらかかるか確認する
諸費用とは、住宅ローンの事務手数料や登記費用、各種税金など、建築以外で発生する費用をまとめたものです。
家づくりにかかる費用は「建物工事費」「付帯工事費」「諸費用」の3つに大別され、諸費用は総額の約8〜10％程度が目安とされています。
ただし、引っ越し費用や仮住まいの家賃、家具・家電の購入費なども諸費用に含まれるため、世帯ごとに金額にばらつきがある点に注意が必要です。
平均値だけを参考にすると資金計画にズレが生じるおそれがあるため、自分たちに必要な項目を洗い出し、できる限り正確に見積もるようにしましょう。
注文住宅の予算を決める時のポイント
ここでは、注文住宅の予算を決める3つのポイントを紹介します。
- 維持費用も含めて考える
- 減税制度をチェックする
- 補助金・助成金制度を活用する
後悔しない家づくりのために、ぜひ押さえておきましょう。
維持費用も含めて考える
注文住宅の予算を検討する際は、建築時の初期費用だけでなく、将来的な維持費（ランニングコスト）まで見据えることが大切です。
たとえば、風雨や降灰の影響を受ける屋根や外壁などは、約10年を目安に塗装や補修が必要とされます。
一般的な素材であればDIYによる対応も可能ですが、デザイン性の高い外壁材や特殊建材を使用すると、専門業者による施工が前提となり、修繕費が割高になるケースもあります。
初期コストと将来の維持費の両方を踏まえた資材選びを心がけましょう。
減税制度をチェックする
注文住宅の新築時は、各種減税制度を活用することで、トータルコストを抑えられる可能性があります。
たとえば、国の基準を満たす「長期優良住宅」や「ZEH水準省エネ住宅」を新築した場合、住宅ローン控除の上限額が最大35万円 / 年に引き上げられます。
ただし、適用要件や対象となる建物の条件は制度ごとに異なるため、設計段階でハウスメーカーに相談し、どの制度が使えるかを早めに確認しておくようにしましょう。
補助金・助成金制度を活用する
国や各自治体が実施する補助金・助成金制度の活用も、住宅費の負担軽減に繋がります。
鹿児島市でも独自の制度が設けられていますが、特に「子育て世帯の住替えに関する補助」は、指定区域内で省エネ住宅を新築・購入した場合、住宅取得費用の2分の1（※上限あり）が補助対象となります。
補助金・助成金制度は年度ごとに要件や受付期間が定められているため、必ず最新情報を確認し、早めの申請を行いましょう。
鹿児島県の補助金・助成金制度について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
>>「鹿児島県で受けられる補助金とは？住宅や医療費の支援制度もご紹介」
鹿児島市で注文住宅の予算に関するご相談なら万代ホームへ
鹿児島県は、注文住宅にかかる費用が全国的に見ても低水準であり、比較的にコストを抑えた家づくりをしやすい地域と言えます。
ただし、住宅費用は年々上昇傾向にあるほか、地域によって土地代なども変動するため、長期的な視点で予算を組むことが大切です。
万代ホームでは、お客様の予算に合わせた快適な住まいづくりをサポートしています。
「鹿児島市で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひ万代ホームにご相談ください。
