「鹿児島市で家を建てたいけど、まちの治安はどうなの?」
このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、鹿児島市の治安情報をお伝えすると同時に、家づくりに欠かせない防犯対策や、治安の良いエリアの選び方について解説します。
目次
鹿児島市の治安情報

罪種 | 認知数 | 検挙数 |
---|---|---|
窃盗 | 2,081件 | 687件 |
暴行 | 133件 | 84件 |
その他刑法犯 | 665件 | 194件 |
鹿児島市では窃盗の認知数(発生数)が2,081件と、他の刑法犯に比べて多い傾向にあるのが特徴です。
次に多い「その他刑法犯」には、住居侵入や器物損壊などが含まれます。
ALSOKの「鹿児島県治安ランキング2023」によると、鹿児島県の刑法犯罪遭遇率は全国37位で314人に1件という結果になっており、比較的治安が良いといえるでしょう。
一方、鹿児島県内で見ると、鹿児島市は人口規模や県内外からの人の出入りの多さから、他地域に比べて刑法犯の発生件数が多くなる傾向にあります。
鹿児島市で家を建てる際は、個人単位でのセキュリティ対策を講じることに加え、地域全体で防犯体制が整っているかを確認することが大切です。
犯罪被害に遭いやすい一戸建ての特徴

犯罪被害に遭いやすいとされる一戸建てには以下のような特徴があります。
- ドアや窓をよく開けている
- 留守がわかりやすい
- 死角にある・人目につきにくい立地
- 防犯対策が手薄に見える
順番に見ていきましょう。
ドアや窓をよく開けている
一戸建てで特に注意が必要なのは、ドアや窓を開放したままにする習慣です。
特に、春や秋など気候が穏やかな時季に換気のために開けたままにするケースや、子どもが出入りする時間帯に玄関の鍵をかけないケースが見受けられます。
しかし、空き巣などの侵入犯は、ガラスを割ったり鍵を壊したりする手間を避けるため、無施錠の住宅を狙う傾向があります。
在宅中であっても油断せず、出入り口や窓はこまめに施錠し、侵入の機会を与えないことが大切です。
留守がわかりやすい
家が留守であることが外から見て分かりやすいと、侵入犯に狙われるリスクが高まります。
特に、以下の2点には注意が必要です。
- 昼間に閉まったままのカーテン、夜間に開けっぱなしのカーテン
- 郵便物がたまったポスト
対策として、決まった時間にカーテンを自動で開閉できる「スマートカーテン」や、外から郵便物が見えにくい「埋め込み型ポスト」などを活用すると良いでしょう。これらを導入することで在宅・不在が分かりにくくなり、犯罪被害の防止につながります。
死角にある・人目につきにくい立地
周囲に家が少なく、外からの視線が届きにくい場所に建つ住宅は、侵入犯に狙われやすくなる傾向があります。
また、プライバシー保護のために設けた高い塀や生い茂った庭木も、侵入者の足場になったり、身を隠す場所として利用されたりするリスクがあるため、注意が必要です。
家を建てる際は、近隣住宅や道路から適度に人目が届く立地を選ぶと良いでしょう。
塀や植栽を取り入れる場合も、防犯性を考慮し、視界を遮りすぎないような工夫をすると安心につながります。
防犯対策が手薄に見える
空き巣などの侵入犯にとって、「入りやすそうな家」は格好のターゲットとなります。
例えば、以下のような特徴を持つ家は防犯対策が手薄に見え、狙われやすい傾向にあります。
- 古い鍵や壊れやすいドアを使っている家
- 道路から見える位置に洗濯物を干したままにしている家(長期不在を疑われたり、家族構成を知られる可能性がある)
- 窓が開けっ放しの家
したがって、防犯意識の高さを外から見せることも重要です。
防犯カメラを目立つ場所に設置したり、人の動きを感知して点灯するセンサーライトを取り付けたりするだけでも、犯罪の抑止力となるでしょう。
家づくりで意識したい防犯対策

家づくりでは、以下の4つの防犯対策を取り入れるのがおすすめです。
- CP建物部品を取り入れる
- 玄関の鍵にディンプルキーやスマートキーを使用する
- 防犯カメラや人感センサーを設置する
- 侵入時の足場になるものを作らない
順番に解説します。
CP建物部品を取り入れる
防犯性の高い住まいを実現するためには、「CP建物部品」の導入がおすすめです。
CP建物部品とは、警察庁などが認定する防犯性能に優れた窓やドア、サッシなどの製品で、主な機能として防犯ガラスや二重ロックなどが採用されています。
侵入に5分以上かかるように設計されており、住宅のセキュリティを高める上で有効な設備の一つです。
警察庁の調査(※)によると、侵入犯のおよそ7割が侵入に5分かかると犯行を諦めるという結果が出ています。
CP建物部品を取り入れることで、物理的に侵入しにくい環境を構築でき、防犯性の向上が期待できるでしょう。
※出典:警察庁「住まいる防犯110番」
玄関の鍵にディンプルキーやスマートキーを使用する
主な侵入経路となりやすい玄関の鍵には、防犯性の高いタイプを選ぶことが重要です。
代表的なものとして、以下の2つを紹介します。
- ディンプルキー: 表面に複数のくぼみを持つ複雑な構造で、従来の鍵に比べてピッキングや鍵の複製が困難。
- スマートキー: 専用のスマートフォンアプリやICカード、生体認証などの電子的な手段で施錠・解錠が可能。
特に「スマートキー」は、オートロック機能や解錠履歴を確認できる利便性の高さから、注目度が高まりつつある設備の一つです。
防犯カメラや人感センサーを設置する
防犯カメラや人感センサー(センサーライト)の設置は、侵入犯にリスクを感じさせ、「この家は入りにくい」と思わせる効果的な防犯対策です。
特に、人の動きに反応して点灯するセンサーライトは、近隣住宅や通行人からの視線を集めるため、侵入犯から避けられやすい傾向にあります。
防犯カメラと併せて玄関や庭先など目立つ場所に複数設置すると良いでしょう。
また、防犯カメラを選ぶ際は、スマートフォンアプリと連動できるタイプがおすすめです。
外出中でもリアルタイムで映像を確認できるため、より安心感が高まります。
侵入時の足場になるものを作らない
侵入犯は、建物の2階部分からも侵入を試みることがあります。
特にバルコニーやベランダは、侵入時の足場として利用されやすいため注意が必要です。
さらに、近くに電柱や高い木がある場合も、それらを伝って侵入されるケースが少なくありません。
このようなリスクを減らすには、住宅の設計段階で侵入口を増やさないことが重要です。
例えば、バルコニーのないシンプルな形状の平屋にする、あるいは高い柵や門を設けないなど、防犯面に配慮した設計を検討しましょう。
治安の良いエリアを選ぶポイント

鹿児島市で治安の良いエリアを選ぶため、以下の3点を押さえておきましょう。
- 閑静な住宅街を選ぶ
- パトロール巡回の頻度をチェックする
- 土地価格や家賃の水準をチェックする
安心・安全な暮らしのために、じっくり検討することが大切です。
閑静な住宅街を選ぶ
治安の良いエリアを探す場合、市街地から少し離れた閑静な住宅街を検討するのがおすすめです。
繁華街のように不特定多数の人が行き交う場所は、個々への注意が向きにくく、犯罪が発生しやすい傾向があります。
一方、住宅街では住民の出入りがある程度限定されることに加えて、顔見知りの関係が築かれていることも多く、不審者が目立ちやすいのが特徴です。
こうした地域では、住民の自然な見守りの目が防犯につながり、空き巣などの犯罪抑止効果が期待できます。
パトロール巡回の頻度をチェックする
防犯パトロールの有無やその頻度を確認することも、治安の良いエリアを選ぶうえで重要なポイントです。
町内会などが定期的に見回りを行う地域は、住民の防犯意識が高く、不審な人物や異変にいち早く気づいてもらえる可能性が高まります。
また、不審者情報などが地域内で速やかに共有されるため、犯罪を未然に防ぐ効果も期待できるでしょう。
こうした地域は、住民同士が連携して安全なまちづくりに取り組んでおり、小さな子どものいるファミリー世帯も安心して暮らせる環境が整っています。
土地価格や家賃の水準をチェックする
そのエリアの治安を見極める際には、土地価格や家賃相場を参考にするのも一つの方法です。
一般的に、相場が高い地域は住民の生活水準が安定しており、防犯意識も高い傾向にあると考えられます。
しかし、価格の高さが必ずしも治安の良さに直結するわけではありません。
例えば、市電やJR沿線など交通アクセスに優れた場所や、商業施設の充実している場所では、その利便性が価格を押し上げている場合もあります。
そのため、最終的には実際に現地を訪れ、自分の目で周囲の環境や雰囲気を確かめることが重要です。
<万代ホームが提供する鹿児島市のおすすめエリア> >>東谷山5丁目の土地情報を見る |
鹿児島市周辺の住みやすさについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
>>「鹿児島市周辺の住みやすさは?交通の利便性と注文住宅におすすめのエリア」
鹿児島市で防犯に優れた注文住宅なら万代ホームにご相談を
鹿児島市は全国的に見ても犯罪遭遇率が低く、県内一の人口を抱えながらも比較的安心して暮らせるまちといえます。
しかし、治安の良いエリアでも全く犯罪が起きないというわけではありません。
被害を未然に防ぐためにも、住まいづくりの設計段階からセキュリティ対策を講じていきましょう。
万代ホームでは、お客様一人ひとりのご要望に寄り添った、安心・安全な住まいづくりに取り組んでいます。
鹿児島市でセキュリティの高い注文住宅をご検討の際は、ぜひ万代ホームにご相談ください。